ハンター
寒い季節がやってきた
もう完全に冬
これが冬じゃないと言うのなら
今年の冬は大寒波になる事、間違いなし
人間というのは冬を越すために知恵が働き、脳みそが発達したのではないかと思えてくる
火は暖かいということから始まり
風を塞げば、寒くないと知り
服を着れば暖かいと知り
徐々にその範囲を広げて行ったのでわないか
今でこそ、寒さをしのぐ防寒着があるが
それでも俺は寒い寒いと連呼している
俺は何て未熟な生き物なのだろうか
この程度の寒さに悲鳴を上げ、生死をさまようかのように嘆く
この世の全ての生き物が、同じジャングルに裸で投げ込まれたら、人間ほど無抵抗でエサになってしまう動物はいないだろう。
カマキリですら、勝てない相手にもカマを振り少しは抵抗するだろう。
ほとんどの人間は、勝てない相手には膝が震え、立つことさえ困難になるだろう。
人間は応用出来る物がない場合、戦闘能力はほぼゼロかもしれない
そんな未熟な生き物である人間の中にも、少なからず戦闘能力が高い人間もいる
人間?と言うよりも、かなりゴリラに近い人間
言うならば、ゴリラオヤジ
彼は大好きな趣味を仕事にする事を選んだ
しかし、趣味と仕事を一体化させた事に満足感を得られなかった彼は、また別の道を選ぶ事にした。
彼は、人助けをする仕事を選んだ
しかし、その道を早くも断念 無念 また来週
そして彼は最終的にハンターになった。
日本の田舎を徘徊し動物の肉をかき集めている
片手で炊飯器をひねり潰す程の腕力
六甲山を竹馬で登る程の脚力と強靭な親指の間
深呼吸で近畿圏の空気を全て吸い込み
それを肛門から噴射する程の肺活量と強靭な肛門
空を見上げれば、明日が見える程の視力
毎朝、カムチャッカの若者が飯を食う時のオノマトペで目を覚ます程の聴力
彼はハンターという転職にして天職を見つけたのだ
是非、これからも彼の活躍に期待したいと思う